予習をしておけばもっと面白かったはず。
萩尾さんの美しい表紙絵にひかれて購入した一冊。 だけど、当時の私には、ちょっと敷居が高かった。 「夜、妖精のために一杯のミルクを出しておく」などの、 妖精伝承の予備知識がないとちょっとつらいと思われます。下敷きとなっている世界は、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」。 聖ヨハネの前夜祭、合理主義者の外交官・バーバーは、 どうしても牛乳が飲みたくなったので(ここのあたりは、 何度読んでも馬鹿っぽくて好きだ(笑)、妖精のために出してあった コップのミルクを一気飲み。 代わりに寝酒をいれておいて、いともやすらかにベッドの中に…… もぐったはずが、目ざめてみたらそこは妖精の国。 スコッチを飲んでよっぱらった妖精に「取り替え子(チェンジリング)」 として、さらわれてきてしまったのです。ええ年をして。 そして彼が巻き込まれてしまったのは、オベロン王とティターニアの 夫婦喧嘩。話はそれにとどまらず、とうとう妖精の国を巻き込む大騒動 になってしまうのです。 面白かったんだけど……オチが。オチを理解するには、 解説を読まねばなりませんでした。 今だったら資料もたくさん出まわっているし、 ネット検索したら一発ですから、もっと面白く読めるかも。残念。
早川書房
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