妖精の王国 (ハヤカワ文庫 FT 20)



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妖精の王国 (ハヤカワ文庫 FT 20)

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予習をしておけばもっと面白かったはず。

萩尾さんの美しい表紙絵にひかれて購入した一冊。
だけど、当時の私には、ちょっと敷居が高かった。
「夜、妖精のために一杯のミルクを出しておく」などの、
妖精伝承の予備知識がないとちょっとつらいと思われます。

下敷きとなっている世界は、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」。

聖ヨハネの前夜祭、合理主義者の外交官・バーバーは、
どうしても牛乳が飲みたくなったので(ここのあたりは、
何度読んでも馬鹿っぽくて好きだ(笑)、妖精のために出してあった
コップのミルクを一気飲み。
代わりに寝酒をいれておいて、いともやすらかにベッドの中に……

もぐったはずが、目ざめてみたらそこは妖精の国。
スコッチを飲んでよっぱらった妖精に「取り替え子(チェンジリング)」
として、さらわれてきてしまったのです。ええ年をして。
そして彼が巻き込まれてしまったのは、オベロン王とティターニアの
夫婦喧嘩。話はそれにとどまらず、とうとう妖精の国を巻き込む大騒動
になってしまうのです。

面白かったんだけど……オチが。オチを理解するには、
解説を読まねばなりませんでした。
今だったら資料もたくさん出まわっているし、
ネット検索したら一発ですから、もっと面白く読めるかも。残念。



早川書房