葬式の値段にはウラがある



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葬式の値段にはウラがある
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警察不祥事を告発するルポで知られる元警視庁巡査部長、黒木昭雄が、こんどは急成長する葬儀業界に斬り込んだ。悪徳葬儀業者が横行する実態を暴き、それから身を守りつつ大切な肉親の葬儀を営む方法を考える。これまでだれもが気になりつつも手をつけなかったこの分野に、綿密な取材と深い洞察で強い光を当てている。読めば目からウロコの迫力ある良書、かつ、現代人必携の書と言える。

今後40年近くにわたって市場が拡大しつづけることが間違いない、数少ない成長産業。それが葬儀業界だ。現在2兆円の市場規模を有すともいうこの業界に、将来をにらんで新規参入する業者も多く、豪華な斎場も続々と建ち上がっている。重要なのは、この業界が現時点では野放しでやりたい放題の商売をしているということだ。

著者はまず、警察と葬儀業者の関係を洗うことから始める。「警察指定業者」の実態には度肝を抜かれる。遺体といえば病院、ここでも「遺体争奪」のアコギな例が満載だ。もちろん指定業者には良心的なところもあるが、たまたま自分の肉親を亡くしたとき、どんな業者にあたるかは運まかせなのが現状だ。だからこそ、業者の言うことをうのみにせず冷静に対処することが大切で、それには知識が必要だ、と著者は説く。

最終章では、交渉の仕方、見積書の見方など実践的な話が展開される。悪徳業者の常套句も紹介され参考になるが、実際、気が動転し悲しみに沈む場面で本書で得た知識を思い出し、心強く交渉できるものだろうか。親戚に黒木昭雄がいてくれれば理想的。ついそんな気持ちになってしまう。(坂本成子)



誰もがいつかは経験することだから必要な本

 弁護士として「遺産分割事件」を担当しているときにいつも悩むのが、葬儀費用を遺産の中から支払うのかどうなのか・・・と言う点であるが、多くの場合、領収書がないとか、「心づけ」とか、厳密に言ったらおかしなことが多く、そういうことで遺族の反目の原因になることはむなしくて仕方なかった。
 我々のようなところに来ないまでも、葬式について親族でもめると言う話はよく聞く所である。
 当たり前のことではあるけれども、人間として生きている限り、親族の葬儀に立ち会ったり、いつかは「喪主」になったりすることがある。これは避けられないことであるのに、葬式の喪主をした友人知人に「いくらかかった、どんなことに気をつけたほうがいいの?」と聞けないし、聞けても、大概、「葬儀屋がやってくれたんでよく分からない、比較しようがないので、高いか安いかも分からない」。そりゃそうだ・・・と思う。
 とすると、人間として絶対避けて通れない「葬儀」の値段や、仕組みを知らないということは恐ろしいことである。
 この本を読んで、なるほどと分かったことが多い。まずは、順当に行けば私がいつかは「喪主」になり、いつかは妻か、息子が「喪主」になるだろう。そのときのためにこの本の要約くらいはまとめておいてやろうと思う。その日が来てから読んでも遅いし、大体そのときには、この本を読む気力もないだろうから。

大変勉強になりました。

「葬儀」を特別視しないこと。この本の最後に書かれている言葉です。故人にとっても、残された遺族が闇に紛れた現代のハイエナビジネスの餌食になっている現状は、決して許せることではないはずです。
ウラの中身がわかる本。

葬式の値段にはウラがある、なんて、小学生でもうすうす知ってること。
だけど、値切れない。突っ込めない。それが葬式。
そんな諦めの常識を覆してくれました。

それにしても高く取られたお金がこんなところに流れているなんて!!と色々ビックリ。
これを読んだら悪徳葬儀屋の「そんなんじゃ仏さんが浮かばれませんよ」

というセールストークに「こんなぼったくりじゃうちの仏はかえって成仏できませんよ」と反論できるというもの。
悪徳葬儀社をたたくに留まらず、優良な葬儀社の選び方が添えられているのもミソ。
幸いまだ父も母も元気なので、親子で読んで参考にしたいと思います。



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